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娘は真珠、、汚れた、トラックの後部ゲートにかかれた標語の意味は?⇒

別なページで捨てられる老人達を取り上げたが(下記リンク)ここでは
捨てられる女の子について取り上げたい

泣く子は拾われるが泣かない大人は捨てられる(その1)(その2)

郊外を走るたくさんのトラックなど車両には、国旗や標語が書かれている。

その多くは交通ルールを守ろうとか、We two Our's one, One Family One tree などが後部に書かれている。

後ろを走る車に何らかの警告を与えているのだろう。

ある時、標語にしては少し長い文章があったので同乗の友人にどういう意味か尋ねた。

彼が言うには
 (あなたの)娘は(美しい)真珠だ  このような内容であるという

実際はもっと長かったがタミール語の意味としてはこんな感じである。

日本でも、子供は国の宝だ とかいう。私にも娘がいるが宝以上のものである。

それなら別に大きな問題ではないが、、、と受け流すと、彼はそうではないといって続けた。

どうやら文章の持つ軽さとはまったく違った意味があることがわかった。

ここインドでは、生まれてくる子供は、男の子が一番で女の子はいらないという。

そんな(家庭)ところに生まれた女の子は不幸な目にあってるという。

だから大事にしなさいという意味の標語だそうである。

不幸な目にあうというのはどんなことなのだろうか?

車で移動中、同乗者の友人にその件で詳しい話を聞くことにした。

友人はCA 公認会計士であることから 有識者として答えはいい加減なものでは
ないことを信じた。

南インドだけでも年間数千人(確か3000人程度)の女の赤ちゃんが
間引かれている
というショックなニュースが日刊紙HINDUに載っていた。
実はその件と同じ問題だと言う。

私:インドでも紹介された「おしん」の時代には同じようなことがあったと聞く

   あの頃の日本は貧しかったから、農村に生まれた女の子は売られて、、、。

友人:いや、違う、貧しいからではない。むしろ金持ち層に多いんだ

私: 貧しくって子供を養っていかれないからなのではないの?

友人:貧しい人たちは、子供が男の子でも女の子でも働き手として考えるから
    育てるんだ。 だから ここで言ってる事はお金持ちの話なんだ。

私: お金があって育児に問題がなければどうして女の子はいけないのか?

友人:実はインドでは女の子を嫁にやるまで育てるのは大変なんだ。
   
話によると 娘 3人で全財産がなくなると言う話があるという。
そのくらい出費がかさむ。
インド社会には大きな格差がある。
娘を少しでもよい環境(金持ちなど)に嫁がせるには、
よい教育を受けさせ
習い事をして、
磨きを掛けなくてはいけない。
大学は海外への留学も視野に入れる。

高度な教育を受けて、政府の官僚や公務員、銀行員、少なくとも学校の先生などの
職業に就ければ嫁の貰い手はたくさんでる。
働いてくれる嫁は貰い手がおおい。

教育には、英語の出来る学校だったり、
ハイクラスな師弟が通うような学校に入れなければならない。
習い事は踊りがまず考えられる。

インドダンスを習うににも有名な先生に着かせる必要がある。
その衣装や、発表会などの出費も大変だ。
彼女たちの誕生日会や入学祝いなどのパーティーを開き、
多くの有名人を呼んで小さい頃から売り込んでおく。

そんな中でももっとも警戒しなくてはならないものがある。
結婚にこぎつけるまでに、ムシがつかないようにすることである。
彼氏が出来たりしたら結婚の際に、大変な問題となる。

大変な問題とは嫁の行き先がなくなることであり、あっても弱みは持参金の
割り増しを要求される。 相手はそれらを徹底的に調べるからだ。

(ムシがつかないように子供の頃からフィアンセを決めてしまったり15歳程度で
 結婚させてしまう家族もいる)

そこで小さい頃から学校や習い事などの外出に使用人をつける。

日本の時代劇にでてくる大店(おおだな)のお嬢さんみたいなものだろう。
手代やばあやを従えて買い物や習い事に通わせる姿を考えればよい。

当然、娘の持ち物や着る物も大変である。
大学に入れば、(金持ち)同級生とのお付き合いもそれ相当にかかる。

そして、うまくいって、、結婚が決まる。
まず結納というか お披露目をおこなう。
各界、同業者、政治家、映画俳優などを ファイブスターホテルを借り切ってパーティーを行う。

装飾、料理、飲み物、演劇/音楽などすべて一流を用意する。
もちろん、本人はもちろん、家族中の衣装も一流でそろえる。
ゲストには車を手配したりもする。

結婚式はベジタリアンだが、この日は飲み物にはワイン、ウィスキー、ブランディーなども。

その費用すべて、娘側の負担である。

結婚式はそれ以上の負担となる。
会場はホテルでは入りきれないので、会館やホールを使用することもある。
ホールの舞台では、バンドを呼び、誰でも知ってるような歌手が歌い、民族音楽が演奏される。
時には千人以上にもなるゲストや市民がおとずれる、それらに豪華な飲み物や食事を供与する。

ベジタリアン、ノンベジタリアン、ムガール料理、南インド料理など十以上ものコーナーが開設される。
外にはアイスクリームの実演製造設備がおかれ、出来立てのアイスは食べ放題。

飲み物もコーラやジュースの搬送車を横付けして誰にでも無制限に振舞う。

それだけでもどの位の費用がかかるのか、我々では想像もつかないだろう。

さらに、招待するゲストは車で来る人ばかりではない。

車でこられない人には航空券を渡す。 それは海外からでも同じである。

小生もチェンナイ⇒ハイデラバード行きのチケットをいただいたことある。
大きなその飛行機には花束をもったりプレゼントを持ったりする人がいて満席であった。

そんなには気にしていなかったのだが、後に その結婚式用のチャーター便であったことを知る。
機内であった人と式場でばったりあってそのことを知った。
ホテルの部屋も予約され、また、夕方の結婚式までの時間はスタッフを差し向けてくれ
市内観光を冷房つきの自家用車で案内してくれる。名物、名所などいたりつくせりである。
もちろん食事付きでもある。

夕方になって、車を回してくれて、式場に案内される。
大きなホテルのガーデンに大きなひな壇とたくさんの椅子が会場を埋まっている。

ひな壇やその周りを飾るのはバラの花などの生花である。

そこでも音楽や踊り、食事が振るわれて盛大な結婚式が行われたことは言うまでもない。
当たり前だが、宴会時間は無制限にちかい。 次から次へと客足が途絶えない。

この費用も娘側のわが友人持ちである。

それだけでは実は終わらない。
新郎には、高級乗用車や家(それも大きなもの)、家財道具はもちろん、金のネックレスや
ダイヤの指輪もある。
場合によっては、自分の会社の一つを分けて 社長にしてしまうこともある。
嫁にだすかわいい娘の生活に困らないように、収入の道もつけてやるのだ。

このように、娘が生まれると赤ちゃんから死ぬまでの間、出費がかかる。
男の子はまったくそんな心配はいらない。
健康に育ってくれればよい。

娘が生まれた瞬間、お金持ちはこんなことを考えてしまうらしい。
もちろん喜ぶ親も当然いるが、そうではない親も出てくる。

私: 娘は大変なことがわかった。でも、娘が生まれてしまった時どうするの?

友人:最悪なケースは、親戚を集めて協議を行い、親の希望をいれ、子供は死産だったことにしてしまう。
    親族の前で祭壇をつくりお祈りをしたうえで、娘は天国へ召されるという。

私: 本当にそんなことが出来るのだろうか、親としてそんなことは出来ない。

友人: もちろん、全部がそうではない。
     育てると決める親もいるし、間引く親、捨てることを選ぶ親もいる。
    
     それらの善し悪しの評価は別として、これはトラックのドアーに書かれた標語の意味だそうである。 


追加: 以下はそれらに関するニュースである。

1)南インドだけでも年間3000人程度の女の赤ちゃんが
 間引かれている
というショックなニュース(日刊紙HINDU)

The Financial Expressによると、Google India、Yahoo! India、Microsoftの3社は、インド国内のユーザが、
出産前の性別判定検査(胎児性別診断)に関する検索広告にアクセスできないようにする措置を行った。

インドでは出産前の胎児の性別を診断することは1996年以降、法律で禁止されており、関連する広告も違法。
「胎児の性別診断に関するいかなる検索広告も表示してはならない」というインド情報技術局の要請を受けて
検索各社が対応した。
 Dialyのページより抜粋